闇バイト
立ちんぼ
昔からそんなものは当たり前に存在したが
時代が進み、当時よりも遥かに多く、そして目につくようになってきたように感じる。
さて
そうなっていくそもそもの分岐点はどこか。
僕は小中高校生と毎日対峙していて思うんだ。
人の話をしっかりと聞く、目で聞く。
もう、これに尽きるんだと。
人の話を聞いてない子は、まず必ずと言っていいほど、何においても「出遅れる」んだよ。
ふと我に帰ると隣の子が何かを始めていることに気づき
とりあえず同じようなことをやろうとするが
でも指示をしっかり聞いていたわけではないから
なんとなく
とりあえず
その場しのぎで
なんとか形だけ整えようとする。
こういうことが瞬間瞬間で繰り返される。
当然勉強なんて「指示の連続」なわけで、
そういう子はいろいろ不完全なものがあるまま進んでいく。
いや
流れに乗っているだけ。
本当ならその流れに流されながら自分自身の船を作っていかなければならないのに
ただ、体を流れに任せているだけ。
その時は周りにみんなもいるから
自分だけ取り残されている感覚はない。
でも、周りのみんなは指示された木片を繋ぎ合わせて、小さなイカダの基礎を作ってる。
それにすら気づかずにみんなと一緒にいる気になって流される子達。
いずれみんなが2本のオールを作り終えたころ
川幅はかなり広くなっていて、流れもゆっくりになってることにようやく気づく。
もう、狭く流れが急だった時のように、先生が河岸から木片を手渡したり、投げたりはしてくれない。
向こうのほうに微かに見える先生が拡声器を使って言ってる声がうっすら聞こえるだけ。
「ほら!海も近いからオールで加速して!」
と。
いや俺、オールどころかボートにも乗ってないんだけど?
そう気づいた時には、もう遅い。
友達はそれぞれの大きさ、それぞれオールを2本
いや、1本しか持ってない奴もいるし
なんなら一枚の木の板の上に乗り、手でぱちゃぱちゃと漕いでるやつもいる。
自分は、生身で泳いでる。
え?あいつはなんであんなモーターがついてる?いつ作ったんだ?
そんな感じで、大きな川、流れのゆったりとした川を流れていく
なんか
嫌な予感しかしない
でも、今からできることは…
ダメだ
この二本の手と足で体が沈まないように必死で泳がないといけない
勉強しない奴は人生ハードモード
昔、誰かが言ってたな
誰だっけ?
先生だっけか?
そんなの考えてる暇もない
苦しい…
キツい…
ん?
なんか聞こえる…
「おい、お前ら、この船に乗せてやろうか?毎日朝から魚とって俺に渡すことを約束するなら乗せてやるぞ?」
うわ
マジか
船だ
結構でかい!
やった🎵
助かった!
朝から魚取る?そんなの簡単じゃん。なんなら楽しそうだし。
ん?船になんか書いてあるな…
トクリュウ号?
聞いたことないけれど、まあいいか。
全ては、その時その時でしっかりと人の話を聞いていたかどうか
これで子供の人生は本当に大きく変わるんだ。
さあ
今日子供が学校に行く時
「人の話は目で聞きなさい!それは得しかないし、そうしないと損がデカすぎて人生キツすぎることになるから」
本当に心の底から目を見て伝えてほしいんだ。
マジでマジで。
毎日「目」と向き合ってる僕が言うことを
信じてほしい。