別にこの言葉とか、昨日の該当する生徒たちがやばいということではない。
たまたま、だと思って聞いて欲しいんだ。
昨日は新年度スタートの話から、クラスメイトや後輩の話になり
「猫をかぶる」
という言葉を出した。
話の流れの中でごく自然に出た。
すると、何人かが例の目になった。
口元は笑っているが、目と脳みそが止まる時のやつね。
僕は毎日生徒たちの目を見ながら授業をしてるので
モロに分かるんだ。
「あ、今この子達は知らない言葉をスルーしてる」
って。
だからすかさず
「猫をかぶる」って分かる?
すると何人かが首を横に振った。
これを今読んでる人達
え?
って思ってるはずなのよ。
今年の中2は、すでに高校入試に挑める状態。
平均偏差値は60を軽く超える子達である。
猫をかぶる
この言葉なんて、もう当然に日常用語になってると思うじゃん?
でも、何もこの言葉に限ったことじゃないのよ。
もう、年々顕著になってるよ。
言葉を知らない子達
とにかく増えてる。
少子化に反比例するように増えてる。
人は母国語だと、知らない言葉をかなりスルーしても会話はできる。
だから大人は気づかないんだ。
まして我が子の目を見て話をしない親
親の目を見て話を聞かない子
この2人の会話では、猛烈なスルー合戦が行われてるのよね。
やってみたらいいよ。
分かるから。
我が子が知らないだろうなって言葉を、あえて使いながら我が子の目を見てごらん。
スルーする瞬間
これが分かるよ。
ハッキリ分かるやり方教えようか?
それは「質問」よ。
「ねえ、新しいクラスにさ、明らかに猫かぶってんなーって思える子いる?」
って聞いて、そこから目を離さずに観察してごらん。
知ってればもちろん会話は通る。
でも、「いるよー」とか言って、そのまま別の話に変えようとしたらその言葉から逃げたよ。
知らないから。
もしかしたら、適当にクラスメイトの名前を言うかもね。
「え、どんな時にそう思った?」
って聞いてみて。
猫をかぶる
これを知らないなら、あれやこれやと話をズラそうとしてくるよ。
その時の目、忘れないで。
目の奥の揺らぎ
不安
停止
あー、これかって分かるから。
言葉を知らないってことは、悪いことじゃない。
お宝発見!の、むしろめでたいことだと教えてあげよう。
知らない言葉と今出会えてよかったねー
と、我が子と喜び合う
そんな時間、この週末にどれくらい取れるだろう。