国語はコミュニケーションだ。
コミュニケーションの大半は、お互いが理解できる平易で短いフレーズによってなされるのが土台だ。
国語ができない子は、この段階でどこかできない部分が露呈するはずなんだ。
だから人の指示が聞けない、理解できない。
これが
勉強できない
言われた通りに動けない
共感できない
笑えない
という、「この子大丈夫?」と思われる事態を引き起こす。
日常的に自分が他者からそう思われることは、本人なりに敏感に察知する。
だからますますそういう場面に距離を置き、ますますコミュニケーションが取れなくなる。
これが「国語ができない」と根本だ。
「ねえ、あれ取ってくれる?」
「あれって?」
「あれだよ。窓のところにある赤いペン。2本あるうちの短いほう」
「ああ、あれね。分かったよ・・・・はい、どうぞ。」
「サンキュー」
これだ。
この程度でいい。
国語ができない子は、このやりとりがすでにできない。
何も難しく、長い文章でやる必要はない。
というか、それは無理だ。
だから松江塾の国語、その方向性はまさに今回のランキングテストだ。
あの程度のコミュニケーションを一瞬で理解し、答えること。
これできずして、じっくり読むとかじっくり考えるなんて
できるはずもないのだ。
今の小中学生は動画環境に慣れすぎて、一方的に垂れ流される情報に晒されている。
歯車の歯がないか、もしくは小さいか、角が丸いか。
これなんだ。
ここを育てていかないと、どうにもならん。