誰かと恋に落ち
受け入れ受け入れられ
そして夫婦となり家庭ができて
「帰る落ち着ける場所」を手にした。
そしてお腹の中にポワッと命が宿り
大切な10ヶ月を共に過ごし
この手に抱いた。
あの日あの時から、
自分は親になった。
何か資格試験を受けて受かったわけでもない。
ただただ、「本能」によって我が子をこの手に抱くまでになった。
自分が親に?え?今?もう?これなってるの?ほんと?
そんな自覚すらしないまま、あとは日々のドタバタと不安に追いかけられて今がある。
これ、みんな同じだと思うよ。
親って何だろうか。
立場か?
地位か?
資格か?
責任か?
よく分からん
でも、「そして親になる」で今がある。
自分は特に少年少女だった時と変わらない。
今もあの時の自分の延長に自分がいる。
ただ、経験を積んできただけ。
それが記憶として残ってるだけ。
でも、同じ家の中に、何かいる笑
なんだあいつ
私の子?
へぇ
あれが子供ってやつか
自分と、このポッテリお腹のおっさんとの愛の結晶か
愛?
笑
流石に今その言葉はウケるだろ。
いや
今だって愛してる
え?愛してんのか?
笑
まあ、あの頃とは種類が違うよな、さすがに。
でもお前、そのお腹、嫌いじゃないぜ
そう言って「ポンポン」と叩いてやる
そうすると「あーにすんだよ笑」って笑う
おっさんの微笑み
まあ、許せる範囲で可愛いぜ。
ふぅ
わたしが親か
この子達の親なのか
少なくともこの子達は我があたしを「親」だと信じて疑わない
まあ、そりゃそうさ
あの時どんだけ痛い思いしてこの世に出してやったんだか。
今では偉そうな口きくようになったが
あれがあたしの子か。
そうか
あたしはあの子の「親」なのか
自分でなりたいと誰かに願ったわけでもないし
頼んだわけでもないが
あの子がいて、あたしが親としてこの世界にいるわけか
そうか
親か
この私が親なのか
あの子にとってだけ、この世界でたった一人
あ、いや
お前もいたな、ポッチャリ野郎
笑
私達が
私たちだけが
この子達の親なんだ
上等じゃん
この世界に
親として
あの子達の親として
オンリーワンとして君臨してやるぜ
2024
もう二度と戻らないこの時間
待ってろ2025
親として
覚悟決めて生きてやるよ