もう、題名だけで分かるだろう。
ここ最近、松江塾にも医学部を目指す子が増えてきた。
年々平均的な学力層が上がってきていて、授業もそれに合わせて進みが速くなっている。
となると、今後も医学部を目指す子は増えていくんだろう。
で、だ。
そういう子達に問いたい。
なぜ、医学部に行きたいのか。
おそらく大半が医者になる、ということを考えての選択だろう。
ではなぜ医者になりたいのか。
経済的に充実と安定を手にし、社会的地位や信頼も高いから?
もしそうなら、それはあまりにも情報弱者の思考である。
医者は儲かる商売ではない。
いや、ちょっと違うな。
もっと儲かり、安定し、楽しい商売なんて
星の数ほどある
これを知らないだけでは?と思う。
そして、特に最近は美容医療系で大成功している医者も多いと聞くが
そういう人たちは「商才」がある人たちだ。
その人たちは医者という道を選択せずとも似たような成功はおさめるんだろう。
大谷翔平がバスケットボール選手を選択していたら?
と想像するのに近いだろうか。
見ていて思うよ。
医者という仕事
それまでの努力と、その先の継続した努力、維持ということを考えると
どう考えても見合ってないと思うのよ。
責任とリスクはめちゃくちゃでかいし。
人の健康や命を支える仕事なわけだから
報酬なんて今の10倍でも安いくらいでは?と常々思うんだ。
でも、それでもそれを分かっていて医者を目指す子達。
正直、リスペクトしかない。
だから、堂々とその困難な扉をこじ開けて行ってほしい。
さて
ここからは少々耳の痛い話をする。
医学部を目指す!
と言う子たち。
なぜ医学部の入り口のレベルが高いのか考えたことがあるだろうか。
それはね
人の命を支える役割を担う者は我欲に負けず困難を乗り越えていくだけの覚悟と責任感と継続力が絶対に必要だから
ではないか?
つまり、目の前の勉強ごとき
スラッと乗り越えていくだけの素質と努力と行動がないと
そもそも、その道を目指すべきではない、ってことにならないか?
命の危機に直面している患者の腹を開けて
いろんなところを瞬時に見て判断
そこから何時間も手術。
それが日常的に続くんだ。
もちろん誤診なんて許されない。
膨大な知識と照らし合わせて判断。
そういう日常をイメージできているか。
スマホの誘惑
部活で疲れた
ついついサボる
ねえ
医者やっていいの?
と僕は思う。
医者の世界には、勉強なんて秒で終わらせて志を叶える者たちが大勢いる。
どの世界でも同じだが、「なったら成功」なんてことは絶対にない。
スポーツの世界なんてモロにそうだろう。
なるために誰かに尻を引っ叩いてもらってようやくなっても
そこには「え?自分でやりたいからやっただけだけど?」と普通に言って結果を出してきた者たちがワンサカいるんだよ。
そういうことをしっかり考えてみることが大事なんじゃない?
と思う。
「医学部行きたい」
「医者になりたい」
この言葉の向こう側に、君は何を思うか。
何が見えているのか。