極めて個人的な意見であり、主義主張である。
安定した職業に身を置くことに、昔からモヤッとする性分である。
安定した職業に身を置く人生
正直、ゾッとする。
自分の性格をよく分かっているので、そんな職業に身を置いたら一日中しんどいと思う。
大きな船に乗って、安全で確実に目的地に着けるっていうのは魅力的かもしれない。
でもさ
どんなに大きな船で3食ついてきて、いろんな設備の充実したクルーズ船でも
それが一生続いて、降りたいところで降りられもせず、速度もコースも変えられないとしたら
それってつまらないし、いずれ絶対に飽きちゃうのでは?
と思えてならない。
だったら、小舟でいいよ。
まずは自分一人だけの小舟。
お腹減ったらどこぞの島に寄ればいい。
その島にはいろんなご飯屋さんがあって、必要なものも買える。
ちょっとお金が足りなければお手伝いのバイトをしてもいい。
そしたらそのうち「その船でそんな旅をしてみたい」って人が声をかけてくれて。
じゃあ、この船だと小さいからもう少し大きくしようかってなって。
エンジンつける?
エンジン2個でも良いのでは?
あの漁船、使ってないみたいだから買おうかね。
なんて言って、小さいけれどエンジンたくさんつけたらクルーズ船を抜いちゃったりして。
あの島にあるでっかい街に行ってみよう!
とか言って。
そしたらなんと!
中型のクルーズ船を買いませんか?
とかの話が舞い込んできて。
んで、その中型のクルーズ船にこれまで使ってたエンジン全部つけて笑
嘘みたいに速い中型クルーズ船!
まるでモーターボートのように海の上を滑るように走るクルーズ船。
ゆっくりのっそり曲がるんじゃなくて
軽やかに飛ぶようにターンをする中型クルーズ船!
どれだけ加速してもいいし、
好きな時に停まってもいい。
海には海流なんていう、およそ僕ら人間じゃ想像もできないような大きな流れがあり、
そして目に見える波はひっきりなしにくる。
天気が荒れれば波は大きくなり、
自ら進まないと1ミリも前に進まないような凪もある。
そんな「常に」変化する海へと乗り出し、ゴールがあるんだかないんだか分からないような大海を進む。
これが人生というものだと僕は思う。
いずれ必ずどこかの港に寄港し、
「はい、あなたの旅はここでお終いです」
と船から降りる。
その時、自分のこれまでの航海を振り返るんだろう。
人はみんな必ずそうするんだと思う。
その時に、その航海を後悔したくないんだ。
そして、今を楽しみたい。
自分の人生という航海をその瞬間瞬間で楽しみたい。
自分で進みたいし、自分で舵を切りたいんだよ。
「あ!あの島に寄ってみたい!」
と、進路を変えてくれない大型クルーズ船から眺めるだけの人生なんて
マジでゾッとするんだ。
まあ、そういう考えも人それぞれなんだけどね。
だって、自分の人生なんだから。