世の中が動いている。
もちろん今に始まったことじゃない。
この世界は人が誕生する前からずっと動いていた。
でも今、その動き、変化の速度はどうなんだ。
自分が子供の頃を思い出してみよう。
家電一つとっても、その進化は凄い。
でもやはり、一番の変化は「ネット」だろう。
マスメディア🆚個人の発信
みたいな構図が成り立つなんて
一昔前じゃあり得なかった。
でも今ではその境目がどんどんボヤけていることは間違いない。
テレビを見ないZ世代は、テレビの世界の芸能人とYouTuberとの区別などない。
同列か、それ以上だと思っている子達も多そうだ。
テレビの世界の人達は強烈な学歴競争と就職活動を勝ち残った人たちだ。
タレントだって、一握りの中のひとつまみだけがデビューできる世界の中で、さらに薄いチャンスを掴み取ってテレビの中にいる。
でも、YouTubeはそんな苦労など何もない。
誰でも
いつでも
「どうもー!」
と自分がどセンターとしてメディアの中に存在できる。
個人
がこれほど可能性を手にした時代はこれまでにないのではないか。
こうなると、「時代のうねり」というものがもっと細分化される。
昔は個人が濁流に飲み込まれるともう二度とそこに焦点が当たることはなかった。
しかし今はいつまでも濁流の中の個人が見える。
まさに、個人一人一人がはっきり見えた上での集合体としての濁流なんだ。
こうなると
あなたはどうしたいの?
君はどうするんだ?
今何をやっているか
これが自ずと求められるようになる。
こうなると、従来のように大学出て就職して没個性が必須で会社の中の歯車として表舞台から消えるという道を歩く者が強烈な「物足りなさ」「俺何やってるんだろう」感を持つのではないか。
知り合いの塾長は、大手企業を辞めて独立した。
きっかけはいくつもあるようだが直属の上司がどのような生活をしてるかを見て
自分のこの先、上手く行ってもこれなのか
と思ったそうだ。
組織の中の人間は、「組織」というものの個性を際立たせるために存在している。
あくまでも世に出るのは組織なのだ。
その組織が巨大で、沈みそうもない大型船であれば乗り心地も良いだろう。
待遇もそれなりであれば安定感も安心感もあるだろう。
しかし周りを見れば「個人」がどんどん強くなっているのにも気づく。
さてさて
この世界はこれからもっとそれが加速するんだ。
っていうか、もう随分前からそうなってる。
我が子はどう生きるか
親として、決して押し付けではなく
これからの世界
の中でどう生きるのか
先に死んでいく者として、子供としっかり話したいものだ。