「あー、それはもう分かります」
「もっと応用やりたいです」
という言葉。
突き抜けた上位の子達のちょっと下にいる子たちから毎年聞く言葉である。
この子達
やるべきことは「基礎の反復」に限る。
と断言する。
基礎を反復すると、何が起きるか。
一定期間、基礎をやり込むと辿り着くんだわ。
「やっぱ、この知識すげーわ」
と首がもげる領域に。
それは、その知識一つに対してじゃあない。
その知識を支える周辺知識の多さに、である。
そして、さらにその次にあるのが
知識が常識になる瞬間だ。
無意識でできるようになるその瞬間。
最たるものが「九九」だ。
その中身もそうだが「九九」を「くく」と読み、あの計算の総称だということすら無意識に分かっている領域
それが解の公式でも3次式の因数分解でも
国語の品詞分解でも社会の年号でも、だ。
自分の中で「無意識でできる」ものをどの領域まで増やせるか。
どの科目でも「基礎が大事」と言われているものをどれだけ「無意識でできる」にできるか。
これが「突き抜けた子達」の正体なのである。