あの時、塾では「完全寡黙状態の自学」しか許されなかった。
毎日毎日
塾にくるが、できるのは自学のみ。
喋るな
近づくな
世の中の全てがそういう空気だったから。
そして
結果的に身についたのは
鬼の自学力
であった。
その子達が高校生となり、今どうなっているか。
すでに
早稲田
東京理科
中央
芝浦工
の指定校が決まり
東京一工旧帝医学部に8人が挑む
まだ今のように一学年の人数がさほど多くないのに、だ。
コロナ禍は確かに多くのものを奪ったと思う。
塾が塾ではない
と感じた生徒や保護者も多かっただろう。
仕方ない
という世の中の空気があったから受け入れざるを得なかっただけなのかもしれない。
我慢を強いた
という感覚も記憶として残ってる。
だが、
今
どうだ。
確かにあの時、身につけた何かがある。
あの時身につけたもので、今
大輪の花が咲こうとしてるじゃないか。