子供が本気にならない
勉強でも
スポーツでも
親として、これほどイラつき、不安になることもないだろう。
子供は何かしらのコミュニティに属していて
ちょっと見れば我が子よりも本気になって頑張っている子がいるのが分かる。
なぜあの子みたいに我が子は全力にならないのか。
何が足りないのか
声かけか?
一体どんな言葉をかければいいのか
本を読む
ネットを彷徨う
そんな日々の繰り返しなんだろう。
僕はこの解決策に関しては自信満々に
「子供と会話をせよ」
と伝えたい。
こう書くと、「では一体どんな会話をすれば子供は本気になるのか」と思うだろう。
そこで、題名に書いたように
「医者の子がなぜ医者になるのか」
ということを考えてみたい。
医者だから結構な確率で経済的には裕福だろう。
当然教育にお金をかけることも可能だ。
その結果として、医学部に進学し、親と同じ道を通って医者になる・・・
そう考えるとすれば、それかかなり安直な考えだ。
教育の現場にいる立場から言わせてもらうと、
かけたお金に比例して子供が賢くなるなんて幻想である。
医者の家庭を考えてほしい。
そこで日常的になされる会話を。
こういう患者がいて、結構症状が重かったけど回復してよかった。
やはり食生活は健康に直結するんだぁ。
インフルエンザで病院にくる子が増えたけど、学校ではどうだ?
パパの医学部時代の同級生が今アメリカで医者やっててね。
どうしてママが医者になったかって?それはね・・・。
そうやって、「医学」「医者」としての情報がごく当たり前に家庭の会話に出てくる環境。
そう
つまり
子供が道を決め、そこをどのくらいの勢いで進むかを決めるのは「情報」なのである。
幼少期から、「勉強」というものに対してどれくらいの情報を会話の中で当たり前に落とし込んできたか。
「勉強しなさい」
という声かけではなく、だ。
自分が学生の頃、どのくらい勉強に対して本気で、どういう結果を出してきたのか。
話したことある?
前に驚いたのだが、親がどの大学を出たのかとか全く知らないって子がかなりいる現状。
「大学」とか「進学」というものについて会話がなされてないってことだろう。
災害に対する情報が少なければ、防災意識は低いままなのと同じ。
「そのインナーの色なら、靴はこれが可愛いよ」
なんて、洋服選びについての会話が少なければ
きっと子供はファッションに対してのアンテナは低いままなのと同じ。
情報
家庭の会話の中でどれだけの量、どれだけの質、
そしてそれを楽しく、彩りあふれる語彙によって語られるか。
そういう情報で下地ができていれば、学校の勉強なんて
チョチョイのチョイ
なのである。