現金を使う機会が減った現代
子供達が大きな数字を「お金」で学ぶ機会は激減したと言ってもいいだろう。
かつては、大きな数字を使った計算はできなくても
お金を使ってみると嘘みたいにできる、なんていうことがあったのに
今はそれすら機会がないんだろう。
キャッシュレスの弊害は意外なところに出てきたものである。
だから今日はエルの物語で「お金」「両替」という概念をぶちこんでみた。
⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
【エルとパパのたんけん】
「ねえパパ、この穴ってどこまで続くんだろうね・・・」
「そうだな、エル。とりあえず行けるところまで行ってみよう。懐中電灯もあるから大丈夫だ。」
エルとパパはどこまで続いているか分からない、暗い穴を奥に奥にと進みました。この穴は昨日、庭そうじをしていたママが見つけたのでした。2人は日曜日の今日、この穴をたんけんすることを決めたのでした。
「ねえ、パパ。こういう穴って何か名前ついてるの?」
「ここまで大きいと「どうくつ」って呼ぶことが多いね。」
「へえ、どうくつっていうんだね。岩がゴツゴツしてて、すっごく涼しいね。まさか家の庭にこんなどうくつの入り口があるなんて・・・」
「うん。さすがにびっくりするよね。とりあえず、奥まで行ってみよう」
エルとパパは夏なのにヒンヤリと涼しいどうくつのさらに奥へと進んでいきました。すると
「あ!ねえ!パパ!あんなところに紙が貼ってある!・・・何か書いてあるよ!」
「ほんとだ!ってことは、前に誰かがここに来たってことか。どれどれ、何て書いてある?」
2人はその紙に懐中電灯の光を当てて見てみました。
【100円玉2枚と50円玉3枚、10円玉を2枚あげるから持っていっていいよ。】
「ねえ!パパ!このお皿にお金がある!持っていっていいんだって!」
「そう・・・みたいだね。全部で7枚あるね。紙に書いてあるとおりだ!」
パパは7枚のお金をポケットに入れました。
「ねえパパ。このどうくつって、お金をもらえるどうくつかもね!もっと奥に行ってみようよ!」
「そうだな!」
2人は奥へと進みました。
「あ!パパ!また紙がある!今度は何て書いてあるんだろう!」
【10円玉を3枚と100円玉を3枚、50円玉を4枚あげるから持っていっていいよ。】
「お!エルの言ったとおりだ!お金をくれるどうくつなんだ!」
「そうだね!家の庭にこんなどうくつあったら、大金持ちになれちゃうじゃん!やった!」
パパはまたお皿に置いてある10枚をポケットに入れました。
「さあ、まだ奥があるみたいだから進もう!」
「うん!」
2人はズンズン歩いて行きました。
「あ!パパ!向こうにドアがある!もうあそこでどうくつは終わりみたいだ!また紙が貼ってある!」
【このどうくつはここで終わり。2人がどうくつの中で集めたお金を今から出す問題に正解できたら全部あげるよ。2人が集めたお金、全部50円玉にかえたら、50円玉は全部で何枚になる?】
「お!エル!問題に答えられたらお金をもらえるって!さあ、考えて!」
エルはよく考えて、大きな声で言いました。するとどこからか声が聞こえました。
「正解だ!そのお金は全部あげるよ。またお金がなくなったらここに来なさい。さ、ドアを開けて!」
2人は力を合わせてそのドアを開けました・・・・すると・・・
「あら?エルとパパ!どうして冷蔵庫の中から出てくるの?」
なんと2人が開けたのは冷蔵庫のドアだったのです。
問題 エルが答えたのは何枚でしたか。
(考え)
答え( )
名前( )
⭐️⭐️⭐️⭐️
正解に辿り着けたのは約半数の26名。
そろそろ次のステップにいけるかな。