夏のテキスト類の配送準備が始まった。
松江塾の超有能バイト軍団が自ら動き出したのだ。
僕は何一つ指示はしていない。
そしてバイトの子から言われた。
全学年の名簿を渡されて、「この中のもう退塾した人に印をつけてください」と。
塾経営者にとって、「退塾は出血」なんて言われることがある。
まあ、それは分かる。
退塾は自分の塾を否定された結果だからね。
でも僕は気にしない。
誰にでも受け入れられる塾は存在しないし
そういう塾には魅力もないってこともこの30年間でよーく分かったから。
昨今の経済情勢もあるだろうし。
教育費は聖域
だけれど、それすら削らなくてはならないことだって
そりゃあるさ。
そんなことを考えながら、名簿をチェックしていく。
結果、この5月と6月で16人退塾していた。
これが多いか少ないか。
それはどうでもいい。
逆にこの5月6月で入塾した生徒は30人。
これはバイトの子が教えてくれた。
全てバイトの子達がデータ管理してるから。
松江塾は特殊な塾だ。
合う合わないは確実にある。
それでも「自分で頑張る力を身につけさせたい」と願う人達が
ジワリジワリと増えている。
子育てが終わった親業の先輩として一言。
自分で頑張る力のない子はどこで何をやっても中途半端。自分で頑張る力を身につけさせたいのなら「自分の人生なんだから自分で責任もって結果を求め、行動せよ。それができないのなら結果を甘んじて受け入れ、そういう人生を歩め。それは親には1ミリも関係のない話だ」と言いなさい。その完全に自分事だと宣告された子だけが自分の足で歩き始められるんだ。そしてその宣告ができるのは紛れもなく親、つまりあなた達だけなのである。