昨日も駐車場難民真島は電車で出勤。
川越駅につき、雨に濡れないようにデッキの屋根があるところを歩く。
皆同じところを歩くので、なかなかに歩きにくい。
するとこの雨の中なのに、チラシを配る女の人がいた。
「○○でーす。」
と、何のチラシかは分からないが一生懸命に。
ちょうど屋根のあるところとないところの境目くらいに立っていて
「おー、この人頑張ってるなー」
と思いながらもチラシは僕を狙って渡していないことは分かったからスルー。
女の人向けのお店なのかな?とか、チラッと思って。
そしてデッキ部分を終えて、アトレの通路に向かって階段を降りる。
なぜかここの部分だけ屋根がない。
大雨の時とか、ここでガッチリ濡れるんだろうなー。
とか思いながら。
でも走ると滑りそうだしなー。
とか。
そして階段を降りてアトレの通路まで数メートルとなったところで、
またチラシ配りの女の子の姿が見えた。
金髪の子。
でも、手にしたチラシはさっきの人が配っているのと同じだ。
色が赤っぽく、大きさも同じだからおそらく間違いない。
さっきの人は外で雨に濡れそうになりながら配ってるのに、
この子は濡れないあったかいところでチンタラ配ってるのかー。
と一瞬頭をよぎった瞬間…
僕は気づいた。
なし子じゃん笑
そう、その金髪の女の子は紛れもなくなし子。
そう言えば今日はバイトだと言っていた。
なし子は川越の女性専用スポーツジムと、新宿のお惣菜屋さんのアルバイトを掛け持ちしていて、
今日は夕方前から川越の方でバイトだと言っていたんだった。
そのジムのチラシ配りか。
こういう時、多分子供としては親はもちろん、知り合いに会いたくはないだろう。
僕は華麗にスルーすることを決めた。
近づいてくる通路の入り口。
さっきの女の人は
「○○でーす!お願いしまーす!」
と割と大きな声を出していたのに
チラシ配り金髪なし子は
「おなしゃーす!」「○○でぇーっす!」
と、声がしゃがれてたら間違いなく下町の八百屋だろっ!
と言わんばかりの男前の発生。
金髪
大きなベティーちゃんのバックプリントがある黒いスカジャン
ギャルメイク
どこからどうみても、そしてその発声も
どう考えても「スポーツジム」とはかけ離れている感じしかしない。
まあ、それはそれ。
僕はそのまま速度を上げて通過しようとした。
した
した
ところが、
気づかれた!
ちょうどなし子の前を通り過ぎるその瞬間
「おろっ!笑」
と、意味不明な声と共に大笑いするなし子。
さらに
「ウケんだけど!」
と追い討ち。
いやいや、普通逆だよね?
「え?何?なんでこんなところでチラシ配ってんの?ウケんだけど!笑」
と言われるのはそっちよね?
なんで前を通過して「ウケんだけど!笑」と満面の笑みと高笑い攻撃を喰らわなきゃならんの?
笑
僕はそのまま笑顔だけ返して過ぎ去ろうとした。
しかーし
チラシを早く配らないといけないなし子が
僕という絶好の大チャンスを逃すわけもない。
「ちょっとちょっと!お兄さん!待ちなよ!これ、安くしとくから持っていきないっ!」
と言わんばかりに持っていたチラシをチャチャチャっと数枚?数十枚?手に持ち、
「これ塾の保護者の人で興味ある人いたら渡しといてー」
と、無理やり僕に手渡したではないかっ!!
よくその短時間でそこまで頭回るな!と思ったよね笑
でも、「お前、もらって当然だろ?ほら!」みたいな満面の笑みで手渡されたら、
そりゃ受け取るしかないよね。
女性専用スポーツジムのチラシを48歳男性が束で。
なし子、つえーわ。
メンタルと行動力。
昔から他人が気にならない性格で、それがそっくりそのまま、どう見られ、どう思われても1ミリも気にならないタイプ。
強いんだよなー
そんなことを考えながら、チラシの束をポケットに入れ
そしてそのままアトレを通過してクレアモールを歩いて塾に向かった。
きっとなし子は少しだけ早くジムに戻り、
サーキットトレーニングの真ん中でインストラクターとして頑張ったのだろう。
昨日は面談があり、ちょっと遅めの帰宅。
するとなし子リクエストの餃子。
ダイニングテーブルにあぐらをかいて座り、餃子を頬張るなし子の姿。
夕方の偶然の遭遇話から昨日の真島家の夕食タイムは始まったんだ。
※加筆修正
ダイニングテーブルの上にあぐら
じゃないね笑
椅子の上にあぐら、ね。
テーブルの上にあぐらかいて餃子食べてたら、
それはもう…
山賊
だよね笑
まあ、なし子ならなくはない、けども笑