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川越にある松江塾!代表真島による何でもブログ!

「英語はリズムで覚える」だとぅ…本当に日本人の子供に可能なのか?

 

今の日本の英語教育の柱ね。

 

英語を話せるようになるために、英語を英語で。

 

たくさん言って聞いて染み込ませる。

 

 

特に小学校の授業は顕著だよね。

 

 

松江塾の小学生達に「今学校の英語は何をやっている?」と聞くと

 

 

「一般動詞の過去形に入ったばかりです!」

 

 

と答える。

 

 

でもおそらく、そのへんの小学生に同じ質問をすると

 

「ディッジュゥ、です」

 

と答えるだろう。

 

 

別に悪いことではないよ。

 

 

確かに「Did you」は会話でもよく使うだろうからね。

 

 

でも、「ディッジュゥ」の子達は

 

 

Did they …

 

Did his father …

 

という英文を作ることはできない。

 

 

「○○しましたか?」

 

と、過去の動作を聞くときには

 

「ディッジュゥ」

 

がすぐに出てきてしまうからだ。

 

 

何度も言って、何度も書いて覚えることの弊害はまさにこれ。

 

 

「Are you …?」

 

というフレーズを反復しまくった子は

 

「あなたは…………すか?」

 

 

という日本語を見た瞬間、「あなたは」を「you」に変換する。

 

 

そして、それの疑問文ということで、すぐに

 

聞き馴染んだ、言い馴染んだ

 

「Are you」

 

と書いてしまう。

 

そしてそれを正解だと疑いもせず、他の部分に目を向ける。

 

 

「あなたは毎日英語を勉強しますか」

 

と書いてある。

 

もうすでに「Are you」は正解だと思い込んでるわけで、見えてる部分は

 

 

「……毎日英語を勉強し………」

 

というところだけ。

 

 

「毎日」はevery dayで、最後の方だったよな

 

「英語」はEnglishだし、

 

「勉強」はstudyでしょ…

 

 

そこで聞き馴染んだ、言い馴染んだフレーズ、

 

I study English.

 

を頭の中に見つけ

 

 

Are you

 

 

の後に書く。

 

 

もちろん、最後にevery dayもつけて。

 

 

これを間違いだとは1ミリも思わない。

 

 

 

聞き馴染み、言い馴染んだ

 

 

Are you

 

 

study English

 

さらに最後にevery day

 

もう、絶対に正解だと思うよね。

 

 

 

こうやって、正解の根拠が「言ったことがある」「聞いたことがある」になってしまうと

 

当然「なぜそうなるのか」という根拠がないし、

 

聞いたことがないフレーズは自分の中で絶対に「正解」という確信が生まれない。

 

 

つまり

 

 

聞いたことがあれば無思考で確信になり、聞いたことがなければ不安でしかない

 

 

という、およそ勉強とはかけ離れたところに英語という「教科」が置かれてしまうことになるのだ。

 

 

確かに言葉にはリズムがあり、生き物(いきもの)、生物(なまもの)である。

 

だからその鮮度を体の中に刻むことは言語学習の根幹である。

 

 

何度も聞いて、何度も言うことは絶対に必要。

 

松江塾でも毎日音読があるのもそのためだ。

 

 

しかーし

 

何度も書いているが、その学習方法は多くの日本人の子達には向かない。

 

 

というか、物理的な時間不足なのである。

 

 

僕らは日本語を習得するために、一体どれほど膨大な時間と量をかけてきたか。

 

そして日々、どれだけの日本語のリズムに浸かっているのか。

 

 

それと同じだけの量と日常が英語においてあるのか?

 

1日2時間のレッスン、それを週7日とか?

 

 

いや、でも日本語は1日起きている時間全部と週7日なんですけども?

 

 

そしたら、頭の中の思考は日本語になるし、リズムも日本語になるんじゃないの?

 

だからね

 

 

言って覚える

聞いて覚える

書いて覚える

だって、言語だからね!日本語と同じだよね?

 

 

 

っていうのは、やはり無理なのよ。

 

 

いや、無理な子が多いのよ。

 

 

 

やっぱりそこに「あー、なるほどね。」という理由理屈への納得がないと前に進めなくない?

 

 

だってさ、いきなり腕掴まれて「ここに並んで!」って言われて行列の後ろに並ばされたらさ

 

 

「これ、なんの行列?」

 

って聞いて納得したくならない?

 

 

それなのに

 

 

「いいから並んで!行列なんだから!行列は並ばないと自分の順番にならないでしょ?それが行列の当たり前でしょ?だって、行列なんだから!」

 

 

とだけ言われて、何時間も何の行列かも分からずに並べなくない?

 

 

前の人に聞いても「さあ…」と言われるし。

 

 

これが今の日本の英語学習の現状よね。

 

 

これが初学の子達に行われている恐ろしさ…。

 

 

 

リズムマスター

 

フレーズマスター

 

行列並びマスター

 

 

「で、それはどういう理由でその単語がここにあるの?」

 

「分かりません!でも、そう言ってるので!」

 

 

 

「で、あなたはなんの行列に並んでるの?」

 

「分かりません!でも、行列なんで!」

 

 

 

 

みーんなこれ。

 

 

だから納豆英文法の動画、アルファベットとフォニックス、その先の数本見ただけで

 

 

目から鱗

 

 

なんてことになるんだよ。

 

 

 

 

僕は大して確信的な指導法を実践してるわけじゃないよ?

 

 

たまたまネーミングがキャッチーなだけ。

 

 

もちろん、なぜ納豆なのかは授業見れば分かるはずだけどね。

 

 

 

僕はただ、

 

 

「この行列の先にはお金をくれる場所があるんだよ。あの角を曲がって50メートル先ね。今ここからだと2時間だね。ゆっくりゲームでもしながら行列をすすもうか。そしたら1人10万円もらえるから。コロナで収入減った人も多いから国民全員に配ることになったんだよ。」

 

 

と、丁寧に現状とその先、理由を伝えるだけ。

 

 

ただ、それだけ。

 

 

目から鱗でもなんでもないのよ。