自分のことを1ミリも知らない人への恋心。
どんなに恋焦がれても、その思いは届かない。
思いが届かないどころか、そもそも自分の存在すら知らない。
そんな、ハードレベルな片思い。
我が子に対する親の願い
こういう職業についてもらいたい
こういう大学に進学してもらいたい
そんな願いは、このハードレベルな片思いからスタートすると思っておこう。
本来、別々の人間なのに
自分達から生まれ、日々成長させて一緒に暮らしているから
何だか自分の思い通りになると勘違いしちゃうんだろうね。
「靴履いてねー」
「はーい」
「手を洗ってきてねー」
「はーい」
みたいなものの延長に
「東大入ってねー」
「はーい」
「医者になってねー」
「はーい」
もあると思っちゃう。
まあ理解はできるけどね。
でも、子供の人生は子供のもの。
100%子供のものだ。
そもそも思い通りになんてならないし、
思い通りにしてはいけないものだ。
親の思うように成長する我が子
リアルに想像してみてほしい。
というか、まず自分自身が親の思う通りに成長し、今の自分があるのかどうか。
多分、ほとんどの人達が違うはずなんだ。
子供は親の見えない世界を見るようになる。
幼稚園でもそうだし、学校でもそうだ。
いろんな人や場所からいろんな刺激と知識をもらう。
親以外の情報をどんどん増やしていくんだ。
つまり、我が子の中には親と直結したもの以外のものが増えていき、
親との直結割合はどんどん小さくなっていく。
親からすれば、我が子は100%自分と繋がっていると思うもの。
子供が全て、だからね。
でも、子供からの直結割合は違う。
そして、日増しにどんどん小さくなっていく割合
どうして親の願いは届かないのか。
いや、届いてるんだよ
間違いなく。
でも、子供にとっての割合が小さいんだ
相対的に、ね。
親からの親の願いは100%
それなのに、子供にとっては
50%
30%
10%
5%
と、相対的にだんだんと減っていく。
それが「子供の成長」ってもんだよ。
この相対的な割合を維持しようとしたら何が起きる?
「他を排除」「見せない」「いれない」
という力技になるんじゃない?
そうなるともう…
その先の地獄絵図は見えるよね?
「東大以外は認めない」
「医者以外は価値がない」
なんて言葉を子供に向けてしまう毒親…
怖い怖い
もう、恋愛なら重度のストーカー
だよね。
じゃあ、どうすればそんな地獄絵図にならずに
それでも親の願いに少しでも近づけられるか。
それはね
子供が目にするもの、耳にするもの、出会う友達、指導者
そういうものが親の願いに近づくようなものであれば良くない?
でしょ?
だからこそ
学校選びや塾選びは大事って話になるんだよね。