これはどの学年でも耳にタコができるくらい言ってることだ。
「人の話は目で聞きなさい」
僕の授業、特に学年が下がれば下がるほど
あるシーン
に遭遇することが多いはず?
話している瞬間、止まる。
ピタッと止まる。
そして腰を屈めたり、身体を沈み込ませて
特定の方向をじっと見るシーン。
これ、何をやっているかと言うと
こっちを見てない子の視線を自分に引き戻そうとしてるわけ。
そうしないと、授業の全てが無意味になるから。
その子には何も伝わっていないからね。
あのさ
目と耳、情報機関としてどれくらい受け取る情報量に違いがあるか、知ってる?
いろんなデータがあるみたいだけど、
例えばこんな感じ。
見れば分かるだろうし、
「まあ、そりゃそうだよね」
ってなるよね。
だって、「危ない!!」って誰かの声が聞こえたら、
僕ら人間は耳をすまして何かを聞こうとはしないよね?
まずキョロキョロと「見る」ということをするよね?
まず情報を「目」から得ようとするよね?
こんなのも見つけた。
600倍だってよ?
「目で聞く」
ということは、感覚器としては不可能。
でも、耳だけで聞くのと、話している人を見ながら聞くのとでは
受け止める情報量に差があり過ぎるってことよね?
これ、もし我が子が知らないとしたらどう?
何も知らないで毎日毎日学校の授業を聞いてるだけだったらどう?
もう、寒気がするほど怖くない?
だから僕は授業の時は生徒の方を見続けてるでしょ?
授業動画を見たら分かるでしょう?
自分の話してること
僕を見てる子が「600」を受け取っていて、僕を見てない子が「1」しか受け取っていないのだとしたら、
そりゃあ、授業止めてその子の「目」を拾いにいくさ。
当然でしょ。