特に低学年の子たちね。
その音読に耳を傾けると
ある共通点があることに気づく。
最近はコロナの影響なのか、学校で音読をやらないそうだ。
まあ仕方ないけどね。
だから確実に小学校で身につけるべき音読力が弱い。
音読が弱いということは、文字の羅列である「意味のある文章」を
読むのではなく「見る」という状態が多くなるってことだ。
そりゃ、読解問題ができるわけもない。
で、そんな環境だけで学んできた子たちの音読
新しい課題の初日
「単語や文節の切りどころで妙な滑りや突っかかりがある」
っていう共通点があるんだ。
例えば今、僕の目の前に塾で借りてる駐車場の書類の封筒がある。
そこに書いてあるのが
「日頃よりご愛顧いただき、誠にありがとうございます。ご契約中の駐車場のご利用に関する重要なお知らせです。」
これ、漢字は全て読めると仮定しよう。
意味のかたまりをイメージしてみると
日頃より
ご愛顧
日頃よりご愛顧
ご愛顧いただき
誠に
ありがとうございます
誠にありがとうございます
ご契約中の駐車場
駐車場のご利用
ご利用に関する
重要なお知らせ
お知らせです
こんな感じで、ある程度の文節がセットになって頭の中に入ってくる感じ
分かる?
特にこういう部分
ご契約中の駐車場
駐車場のご利用
ご利用に関する
こうやってセットのフレーズが頭の中に重複して入ってくる感じ。
この「重複感」が感じられない音読なんだよね。
文節ごとに妙に切れていたり、「駐車場のご利用」というセット理解をしていない読み方。
これが文章を読めない子たちの特徴ね。
もちろん、最初から上手い子もいるよ?
でも、大事なのは流暢に読めることじゃなくて、「意味を分かって読んでる」ってことだから。
何度も繰り返して同じ文章を読むことで、その力は確実にアップするからね。