昨日の川越BASE
午後10時になったから「そろそろ閉めるよー」って声をかけたんだ。
するとその子は「あ…」みたいな顔をして、チラッと机の上のケースを見た。
その透明な15センチ四方の箱の中にはスマホが。
そして蓋にはデジタル表示でカウントが減っていくタイマーが。
スマホを触れなくするための管理ボックスね。
その子はあと15分しないとその中からスマホを取り出せず、帰れないってことだったんだよね。
今の中高生にとって、良くも悪くもその人生をも左右してしまうパワーを持つスマホ。
良い方に変えれば良いが、多くの子達にとっては逆だろう。
僕はそこから15分、のんびり待つことにし、15分後その生徒に聞いたんだ。
「それはどこで手に入れたの?ネット?」
するとその子は
「これはお兄ちゃんからもらったんです」
と答えた。
その子のお兄ちゃんは、国立大医学部に通っていると聞いていた。
つまり、結果医学部に合格するような子でもスマホの誘惑には勝てないってことだよね?
だからこそ、そういうアイテムで強制的にスマホとの距離をとったわけだ。
つまりは、そういうことなんだと思う。
諸刃の剣
しかも、極端に自らに向いた歯の方が鋭く切れ味が良い刀…
切られていることにも気づかず、
いや、むしろ切られている瞬間も痛みではなく快楽が伴う刀…
こえーよ、スマホ。