駐車場からB館、そしてA館
松江町の交差点を中心にして松江町一丁目と二丁目を僕は28年間、ずっと同じ道を歩いている。
総距離はいったいどれほどなんだろうか。
毎日毎日
授業のたびに校舎を往復。
おそらく長い長い川越の歴史の中でも
あの道を最も多く歩いた人間ではないか?
そんな気さえする。
その道を向こうから小学生の女の子が歩いてくる。
小さなかばんを左手に持ち、背中には大きなリュック。
すれ違い、言葉を交わす。
「こんにちは!」
「あ!こんにちは!!」
家からA館に向かう塾生だ。
そんな日々が毎日毎日。
「お!こんばんはー」
「こんばんは!」
その子は今、川女の制服を着て毎日同じ道を通って塾な通ってくる。
同じ町
同じ道
そんな毎日。