ここ数年、中学受験熱の盛り上がりの陰で
英語熱
の上昇をとてもとても感じる。
小学生で英検3級なんて、今じゃ珍しくもない。
驚くかもしれないが、水面下で大きな流れは確実に太くなっているのだ。
しかし
この状況を踏まえても、やはりまず育児において重視すべきは「母語」であると断言したい。
昨日の中3では「割愛」という言葉を使って話をした。
しかし、その時に「スン」という空気を教室内で感じた。
だからいつものように
「割愛って言葉、分かる?」
そう聞くと、結構な人数が分からないアピールをするではないか。
勉強というのは、ほとんどの場合「日本語」を使って説明が行われる。
分からないことや新しいことだからこそ説明をするわけなのだが、
その「説明するための言葉」の中に分からない言葉があったらどうなるか。
例えば新しい料理にチャレンジしたくて習いに行った時に、
「その豚肉をサモフノを使ってモサニ切りしてください!」
そう説明されたらどう?
もはや、その料理習得にはかなりの時間がかかってしまうことが想像できるよね?
僕ら講師は、「生徒と共通言語で話せている」という前提で授業をする。
しかし
平均偏差値60を超える松江っ子たちでも、
実はそこにある「共通言語」は僕らの想像をはるかに超えて少ないのが現実だ。
だからこそ
まずは母語
これが結果的に一番早く勉強の習得が進む。
英語でさえも、ね。