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川越にある松江塾!代表真島による何でもブログ!

塾という産業構造の裏側

 

 

 

 

 

 

なぜ塾や予備校があるのか

 

少し長くなるだろうし、保護者の方々や生徒は1ミリも興味ない話題になるとは思うが書いてみる。

 

僕はこれまで30年近くこの塾業界に身を置いている。

 

首都圏とは言え、それほど大きくもない都市の

 

さらにその駅からも離れた場所に個人塾として。

 

でも、ここからでもいろんなものは見えるし、

 

ネットの普及でいろんな人達と知り合うこともできた。

 

いろんな人からのいろんな情報

 

そして自分自身が親になり、我が子の成長と共に見えてくる「教育」というものの正体

 

まず、多くの人が経験してきたし、社会に出てからもすぐに気づく現実というものがある。

 

それは

 

「結局、自分で思いついて考えて、行動していく人がどの世界でも真ん中の一番上にいて、その周りにも似たように自分で行動できる人達がいる」

 

ということ。

 

そして真ん中から離れれば離れるほど、自分の頭で考えず、人の指示がないと動けない人達がいて、

 

さらにその外側に人の指示があっても動けない人たちがいる。

 

これね。

 

 

そして当然、その真ん中にいるような人たちは学生時代は勉強に秀でていることが多く

 

誰の力を借りることもなく、これまた真ん中の頂点の大学に進んでいく。

 

そうだったよね?

 

僕はその真ん中にいなかったからよく分かるよ

 

その人達の姿を外側から見てたから。

 

そうやって、その秀でた人達は自分の力で○○大学へと進み、そして社会の真ん中の頂点へと苦もなく進んでいく。

 

そこでその○○大学という学歴は、その秀でた能力の証明のようになる。

 

それを凄まじい羨望の眼差しで見つめる存在がいる。

 

周りの人達?

 

違う。

 

周りにいる人たちの親だ。

 

親は我が子に、その「能力の証明」である○○大学という学歴を持たせたくて仕方がない。

 

しかし親であるが故に気づくんだ。

 

「我が子にはそこまでの才能はない」

 

「自分の力のみで突破できるほどではない」

 

と。

 

そこに誕生したのが塾という産業だ。

 

 

「あなたのご子息に、○○大学という学歴を掴ませます!」

 

と。

 

 

決して自らの力だけでは突破できない子達に

 

ありとあらゆる手段で一部の秀でた人たちと同じ「当日のテストで点を取る術」を提供する塾

 

その提供具合が良ければ良いほど売れ、

 

そうでない塾は淘汰された。

 

しかし

 

結局は、入試当日の点をクリアーして合格したとしても

 

根本的に持っている「自分で頑張る力」の差は埋まることはない。

 

結局社会出る時も出てからも、その一部の真ん中の秀でた人達は

 

さも当たり前のようにいるべき場所へといく。

 

誰だっていつか気づく。

 

親でさえも。

 

「ああ、やっぱりそういうことなんだよね」

 

と。

 

しかし、それに気づくのは後になってから。

 

やはりその時は

 

「なんとかして○○高校に!」

「なんとかして○○大学に!」

 

と願い、誰かの力を借りなければならない現実を受け入れ、そこに塾という産業がここまで大きく膨れ上がる流れを作り続けているわけだ。

 

 

 

さて、話を少しだけ動かしていく。

 

 

 

僕は常々思っているが、

 

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この図の赤い丸が、一部の秀でた「自分の力のみでいける子達」である。

 

塾業界にいる人達は、毎日のように見ていて当たり前になっているが、

 

この赤い丸の中心近くには、自分達塾を全く必要としない子達が確実に存在しているんだよね。

 

だから、自分達がターゲットとすべきなのは赤丸の外側、青い丸の内側にいる子たちなんだ。

 

この子達を徹底的に鍛え上げ、赤丸の内側の子達と同じ当日点を取らせようとする。

 

でもさ

 

その同じ青い丸の内側の子達でも、

 

育て方次第で、「自分の力のみで大丈夫な子」にできるんじゃないかな。

 

 

っていうか、できるはずだよね。

 

 

でもそれを塾がやることはない。

 

 

だって、そうなったら自分達を必要としなくなってしまうから。

 

プリントの大量配布

思考停止に落とし込む大量の宿題

食い気味な質問誘導の声かけや環境作り

 

そうやって、

 

「自分達がいて良かったでしょ?」

「自分達がいなかったらヤバかったでしょ?」

 

 

という既成事実を作り上げることにやっきになる。

 

 

これが塾という産業構造の裏側。

 

 

 

というか、ほとんどの産業における共通点ね。

 

 

 

我が子にその学歴を身につけさせたい親

その術を磨く塾産業

 

この絶妙なマッチング

 

 

それが結果的に、

 

 

やり方次第で自分の力でやっていける子達の将来を潰す

 

 

 

ってこともあるんじゃなかろうか。

 

 

この30年間、常にモヤモヤしてたことを

 

 

なんとなく言語化できただろうか。

 

 

 

どうだろう…

 

 

 

僕は、その産業構造に疑問を抱き

 

 

 

「え?君はもう少しで自分の力で頑張れる子になるよ?」

 

 

と言い続けてきた。

 

 

まだまだそこまでは遠い子達にも

 

 

「そうやって自分の力だけで頑張ってる子達がほら、あそこにいるでしょ?凄いよね。少しでも近づいてみたら?」

 

と言い続けてきた。

 

 

 

それが時として、

 

 

「いや、そんなのいいから当日点を上乗せさせてくれよ!」

 

 

という保護者からは倦厭されてきたのだろう。

 

 

 

しかし個人塾をやるということは

 

自分の信念に基づいて子供達と接するということである。

 

 

長く同じ業界にいると、本当にいろんなものが見えてくる。

 

 

 

見たいものも

 

見たくないものも

 

 

だからこそ、僕にできることがあるんじゃなかろうか。

 

 

 

長くなったね

 

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

ごーまじ