松江塾の毎日音読は、1週間同じものを読み続ける。
そのジャンルはいろいろで、プレの子達は今年もそろそろ「九九」に突入する頃だろうか。
そんないくつかのジャンルの中に「慣用句」がある。
今週の課題は
活を入れる
合点がいかない
角が立つ
金が物を言う
兜を脱ぐ
鎌を掛ける
蚊帳の外
烏の行水
借りてきた猫
枯れ木に花
閑古鳥が鳴く
眼中にない
癇に障る
堪忍袋の緒が切れる
看板に偽り無し
気が多い
気が置けない
気が重い
気が利く
気が気でない
この20個だ。
それぞれの意味も読む。
例えば「烏の行水」の意味は「入浴時間が短時間である」と書いてある。
プレっ子達にとっては「入浴」「短時間」という言葉はもちろん、「○○である」という文末表現も聞き馴染みが弱いはずだ。
こういったものになるべく多く触れ、それが習慣化することで言葉が増えていく「下地」ができる。
あくまでこれは「下地」であり、これで語彙が増えるなんて簡単な話ではない。
大事なのは、「それを日常生活に取り入れる」ということ。
勉強が苦もなくできる子達は、「学習用語」と「日常用語」の垣根がない。
多くの子にとっては難易度の高い学習用語が、その子にとっては日常用語なのだ。
こうなると、学校の先生の話すことは難しいことではなく、単なる「普通の会話」とおなじ。
そりゃー頭にもサラッと入ってくるはずである。
松江塾の保護者の方々
子供が音読している紙はもう一枚コピーして、一番目につくところに貼っておこう。
そして、その日の家族の会話でなるべくその語彙を使うように。
そして使ったら「正」の字を書いていく。
今回の課題であれば、
「それはお母さん、合点がいかないわよー」
とか
「洗い物が多い!はー、気が重いわー」
とか
「パパは本当に烏の行水よね」
とか
「ちょっと!ママだけ蚊帳の外にしないでよ!」
とか
「お兄ちゃんに活を入れてくるわね!」
とか
「今日先生と話してる姿見たけど、君はあーゆー時は借りてきた猫みたいよね」
こんな感じで、使おうと思えばいくらでも使えるはずなんだよね。
言葉は使ってこそ増える!
からね。