語彙力は思考の礎である。
人は言葉で思考するからね。
その言葉を知らなければ、それについて思考することはできない。
「◉×□を△▼◆したんだってさ。」
語彙力のない子が聞こえる世界はこういうものに近い。
知らないのだ
分からないのだ
だから
面白くもないのだ。
綺麗に直線は引けないが、
きっとこれに近い。
語彙力のレベルが緑線の子は、それより上の言葉を聞き流す。そして思考しない。
分からないんだから当然。
それが青線、赤線と上がっていくと、聞き流すものが減っていく。
聞き流さないということは、いちいち脳内を「意味を持った言葉」として通過していく。
こうやって、語彙力の有無は加速度的に差を広げていくのだ。
さて、こうなると親としてできることは何か。
日常生活をスムーズに動かすことを第一にすると、なるべく子供が分かる言葉で話しかけることが増える。
しかし、それでは子供の語彙力は増えない。
つまり、この線は上がっていかない。
子供に話しかける言葉のレベルを少し上げていこう。
「この言葉は分からないだろうな」
という言葉をあえて使い、「あ、今の○○って分かる?」と聞こう。
そして、「つまりどういうこと?」とか「ほかにどういうふうに使う?」とか
その語彙を徹底的にいじくり回していこう。
子供の語彙はそういった「親子の会話」でのみ増えていくと思ったほうがいいね。
語彙力なし子?
あれはあれでも、一応国語「だけ」は偏差値70オーバーを維持したからね。
話す時のアホさは抜けなかったけど、なぜか現代文だけは解けたんだよね。
本人曰く
「読めば分かるから、事前に勉強不要でラッキー」
な科目だったことを考えると、実はしっかり語彙力はあったのかもね。
まあ、毎晩真島家メンバーでペチャクチャ話してきたからね。