学校の定期テスト
100点
95点
90点
85点
80点
75点
70点
65点
60点
55点
50点
45点
40点
35点
30点
その数字は何を意味しているのか
やはりよく考えてほしいのだ。
単に得意、不得意とか
単に好きとか嫌いとか
そういうことではないと僕は思うのだ。
人があなたに口頭で伝えた言葉
文字や図を書きながら伝えたこと
紙面に丁寧に書かれた説明
そういったものをどれだけ吸収したのか
それを数字に表したもの
それかテストの点ではないか。
つまり、
あなたが人から与えられる情報の吸収率
それがテストの点数なのである。
勉強なんてできなくても生きていける
確かにそうだろう。
しかし、人生は学校を終えてからの方が長い。
その中で生きていくには「仕事」が不可欠。
仕事をし、対価としてお金をもらい、そのお金で食べ、養い、生きていく。
その時間の方が圧倒的に長いのだ。
人から伝え聞くことの吸収率
説明書に書いてあることの理解率
95%の人間と
45%の人間と
どっちの人間に給料を払い、一緒に仕事をしたいと思う?
小難しい話じゃないさ
例えば君たちが日常的に行くコンビニ。
レジに品物を持っていき、こう言う。
定員は「はい」と言い、品物を取りに行く。
横目でチラリと見ると
ファミチキを1つ
肉まん2つ
ピザまん1つ
これらを袋に入れているではないか。
そしてそれらの合計を合算して、金額を伝えてくる。
そう言うと店員は
「あ、はい」
そう言ってケースのところに戻っていき、
ファミチキを1つ
ピザまんを2つ
袋に入れてくる。
こんなやり取り。
想像してほしいんだ。
人から伝え書くことの正確な理解と吸収、そして行動
これがテストの点
こう書くと、「いや、さすがにそんなバカいないっしょ」と思うよね。
もちろん、上のたとえは分かりやすく書いただけだ。
しかし世の中の仕事の大半は
学校の勉強より複雑で、間違えた時の影響もでかいよ。
例えば道路工事の時の誘導係の人達。
ずーっと車の動きや量、信号、歩行者、もう一方の誘導係の動き
そういったものに気を配り続けないといけない。
ボーッとした瞬間、車の動きは混乱し、下手をしたら事故まで起きる。歩行者も巻き込んで。
医者がカルテの理解率45%だったら?
薬剤師が薬の量の把握率65%だったら?
看護師が点滴の量を75%しか分かってなかったら?
警察官の遵法精神レベルが40%だったら?
トラックドライバーの交通ルール理解度が30%だったら?
きっと世の中はぐちゃぐちゃになる。
なんで高学歴の人ほど、重要な仕事や給料の高い仕事に就くのか。
不平等?
ずるい?
勉強だけで判断なんて?
人柄も?
確かにそう言いたくなる気持ちは理解できる。
しかし
ここまで読んできて、もう分かるはずだ。
勉強ごときできない者に、そんな重要な仕事は任せられないし、当然給料も払えない
そう考えるのも当たり前だろう?
君達を雇う側の人間は、君たちよりも経験を積んできて、いろんなことを見てきた。
だから仕事の重みも大変さも責任もよーく分かってるんだよ。
これを明日までにやっておいてね。
これはやらないでね。
ここは間違えちゃダメだよ。
しっかり指差し確認してね。
この発注書の通りに発注してね。
これ、先方に伝えておいてね。
3時に打ち合わせね。持ち物は…
be動詞は文頭に出してね。
文頭の文字は大文字ね。
移項したら符号は逆にね。
江戸幕府の成立は1603年ね。
昭和の前は大正だよ。
この法則は左手を使うんだよ。
係結びの法則というのはね。
テストの点数は、人から伝えきくことを君がどれだけ理解吸収しているかの指標。
勉強なんて嫌だ。
大学なんて行かないで早く仕事したい。
バイトしたい。
ほほーう
25歳
30歳
35歳
40歳
45歳
50歳
君の人生は続いていくんだ。
もちろん、あなたの子供もそうやって人生を進めていくんだ。
勉強嫌い!無理!バイトしたい!
そう言ってる我が子
どうする?
何を伝える?
よく考えて。