今はどうか知らないが、
僕が車の免許を取った時代は、教官を揶揄する空気が当たり前だった。
やれ、あの教官は判定が厳しいだの
やれ、あの教官は言葉がキツいだの
「あの人達、毎日毎日同じことの繰り返しで楽しいのかね」
そんなことも言っていた記憶がある。
自分はもっと刺激的で変化に満ちた人生を謳歌するから、あの人達とは違うって
心のどこかで思っていたのかもしれない。
しかし今、僕はあの教官達よりももっと毎日同じことをしている笑
年末年始も関係なく。
こんな感じで、ずーっと同じところでクルクル回っているのが自分。
そこに生徒が来てくれる。
僕はそこでその子に授業をし、いろんな言葉をかける。
すると
その子はこんな感じでスポーン!!って上に飛んでいく。
そしてまた
同じところでクルクル回る。
今ならわかるよ。
外から見たら毎年同じことをしているように見えるよね
でもね
毎年毎年、グルグルの回転数や力の入れどころ、生徒を最後押し出す時の角度や強さ
少しずつ改良してるんだ。
試行錯誤。
それが楽しくて仕方がない。
そうか
これ、職人の世界と同じなのかもしれないね。
一つとして同じものはない。
でも、少しずつ腕は上がっていく。
そうか
そういうことなのかもしれないね。