誰しも経験があるんじゃないか?
学校の授業中、問題が配られて解く。
別にテストじゃないが、それに近い空気が教室に流れる。
一問一問解いていくが、
「ん…」
分からない問題がある。
とりあえず飛ばす。
次の問題へ。
そんな時、教室内を歩きながらみんなの出来具合を確認していた先生が、こちらに向かって歩いてくる。
問題も気になるが、歩いてくる先生も気になる。
そうだ
さっきの飛ばした問題。
回答欄が空欄のままだ。
そんな時、左手でそっとその問題を隠す。
隠しているのが露骨に分からないように、
そっと手を置く程度に。
どういう気持ちなのかは自分でも分からない。
できない自分が恥ずかしいのか
「こんなのも分からないのか?」と思われたくないのか
なんだか分からないが、
なんとなく隠してしまう。
あるよね?
でもね、僕はね、
君たちの「空欄」を見ると嬉しくなるんだ。
だってさ、考えてみなよ。
その空欄が誕生した瞬間を。
問題見て、「うっ!!」って思いながら考えたんでしょ?
頭の中には「❓」がたくさんあって、
なんとかしてそれを「‼️」にしたくて、
必死で考えたんでしょ?
でもダメで。
それで空欄が誕生したんでしょ。
その必死で考えた時間、それが君たちを成長させる唯一の時間なんだよ。
もう分かるよね?
空欄は、君たちの脳みそが汗をかいた証拠!
成長の証!
僕にはそう見える。
答え合わせをして、自分がたどり着けなかった答えを見て
「ああっ!!それか!!!」
と思い、悔しさを感じながら頭に染み込ませるんだ。
そうやって君たちも、その先輩達も進んで行って
もうあんなに高いところにいるんだよ。
だから君たちも、空欄を隠すなんてことはしなくていい。
成長の証をしっかりと見せていこう!