ある男がジムに入会した
トレーナーと一緒に体重や筋肉量、体脂肪などを確認し
週3回、やるべきトレーニングを確認。
言われたようにマシンをハシゴしながらトレーニング。
数時間後、体の筋肉に気だるさを感じながら帰宅。
なんだか心地よい満足感だ。
男は冷蔵庫に向かい、扉を開け、
冷えた缶ビールを手にする。
つまみは…
お!そのうち食べようと思っていた焼豚がある
よし!これにしよう。
痩せるためにジムに行ったが…
まあ、今日は運動したからな♫
冷蔵庫の中に缶ビールは3本あったことは確認済み♫
男は乾いた喉を潤すように、一気に冷えたビールを流し込んだ
かーっ!美味いっ!
ついつい飲んでしまう
2本目…
3本目…
なにせ、運動したからな♫
さて、冷蔵庫にまだ何かあるかな…
酔いも回ってきた男はのっそりと重い体を持ち上げて冷蔵庫に向かう
ジムに入会したからな♫これから痩せるぞ…♫
この男
残念ながら痩せることはない。
そもそも太った原因が「数年にもわたる家での食生活の蓄積」であることに気づいていないからだ。
ジムでのトレーニングは、ほんの少し筋肉に負荷をかけるだけである。
数ヶ月後、男は血相を変えてジムの受付で怒鳴る。
「全然痩せないじゃないか!週3日も通ってるのに!どういうことだよ!」
残念な男である。