本当に「教育」の大切さを考えている塾にとって、
この仕事、何が難しいかってね
子供は子供だってことね。
手を貸せば頑張る
手を離せば頑張らない
この無限ループ
最終的には、完全に手を離しても頑張る子になってもらわないといけない。
でも
最初から自力で頑張れる子はいない。
だから
声をかけて
手を貸して
アドバイスして
場所と時間を決めて
そうやって「並走」するんだ。
例えば、目の前に2人の生徒がいる。
その先生の指導力は「対1人」が限界だとしよう。
すると、先生の意識はB君に向かう。
B君を徹底的にサポートをする。
するとB君は上がるが
サポートを受けなかったA君は力を抜いてしまい、点が下がる。
すると
こんな感じになる。
B君はやり方を学んだので、
「今度は自力でやってごらん!自力が大事だよ!」
そう伝えて、A君のサポートに力を注ぐ。
すると
こうなる。
そして、この繰り返し状態に陥る。
塾としては
毎回100点アップ!
を出すことはできているのだが
実際に2人の学力は大して変わらずに推移していく。
勉強を自力でやれるようになるには
とてつもない練習が必要なんだ。
本当は自力でやってもらいたいのに
そのために必要な達成感や自信を持ってもらいたいがために
塾講師が手を貸すと
子供は「依存心」を持つようになる。
これは
「講師に対する絶対的な信頼」
という言葉に塗り替えられて口コミにのるんだけどね。
本当はね
みんなこれをイメージするんだよ
手を貸せば大きく伸びて
それで結果を出して自信をつけて
学んだやり方を継続して下がりを最小限、もしくは現状維持をして
さらに次のステップのサポートを受けて大きく伸びる
サポートと自学力のどちらにも重きを置く先生たちは
これを理想として頑張るんだ。
でもね
そもそも塾に入ってきた時点で
300点や200点の子達は
そこまでに身につけた、勉強というものに対する当たり前の感覚があるんだ。
よほどに強烈な洗脳や恐怖
もしくは、最初だけは誰もが持っている緊張感
それがないと
継続して階段状に伸びていくことは
至難の技なのである。