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なぜ国語の文章題が苦手なのか

昨日、中3の授業は国語だけにした。

 

英語の解説は今日にずらして。

 

国語の文章題について、どうしても伝えたいことがあったからね。

 

なんと、zoomの録画を忘れるという手痛いミスをしたが

 

ほとんどの子が教室とオンラインで聞いていてくれたから

 

問題ないだろう。

 

また何度も話すことになるだろうしね。

 

話した内容は

 

「なぜ国語の文章題が苦手なのか」

 

これについて、だ。

 

語彙力がない、とか

 

読むことに慣れてない、とか

 

もちろんそういうこともある。

 

しかし

 

もっともっと突き詰めて考えていくと

 

大事なことに気づくはずなんだ。

 

 

 

 

昨日、中3に解いてもらったのは

 

 

「暴走する個人感」

 

についての論説文だった。

 

 

問題を解いてもらった後に聞いた。

 

 

「なぜ入試レベルの文章は難しく感じるんだ?」

 

 

何人かに答えてもらったが

 

的を得たものはなかった。

 

 

 

答えは一つ。

 

 

 

「その文章の内容について、普段考えたこともないから」

 

である。

 

 

突如として目の前に現れる、普段考えたこともない内容

 

さらに語彙のレベルも高い。

 

文章を書くことを生業にしている大人が

 

本気で書き記す自身の考え

 

それを突きつけられる中学生

 

 

個人感は暴走するよね?

 

課題は何かな

 

古き良き昔の日本人は、個人というものをどう捉えていた?

 

ん?

 

ん?

 

君たちはどう思うんだい?

 

 

 

 

 

そんなこと言われても笑

 

なんですか?その話のジャンルは?

 

 

そのレベルではないだろうか。

 

 

 

興味もなければ

 

面白みも感じない。

 

は?

 

何言ってんの?

 

意味不明

 

 

 

 

 

 

それが

 

「文章題が苦手」

 

ということの正体なんだ。

 

 

 

 

これは、多くの中学生が同時に直面する現実。

 

 

「何でうちの子は文章題ができないんだろう」

 

 

そう思う親は多いはず。

 

 

 

でもね

 

 

あなたが突然、

 

車のエンジンの内部構造についての説明文

 

を読まされたら?

 

 

 

 

 

 

 

 

リアルに想像してみて?

 

 

 

 

 

 

分かるでしょ?

 

 

 

 

 

知らんのよ

 

興味ないのよ

 

これまで考えたこともないのよ

 

理解する必要性すら感じられないのよ

 

 

 

大人はいいよ

 

読みたくなきゃ読まなきゃいいんだから。

 

 

 

でも、子供はそれで点数つけられるんだよ

 

 

 

 

子供にとっての入試文章題は、

 

 

 

大人のあなたにとっての

 

学術論文

 

みたいなレベルだからね?

 

 

 

 

 

 

 

さて

 

 

そんな話を熱く語り、

 

 

その克服方法について熱く語っていたら

 

 

あっという間に授業時間が終わってしまったのだよ。

 

 

しかも

 

録画を忘れるという…。