あの生命体
あの肉体
あの存在
あの意思
あの笑顔
あの声
あの姿
あの泣き顔
あの悔し顏
あの笑顔
あの笑顔
あの笑い声
あの涙
あの泣き声
あの微笑み
あの視線
あの表情
あの存在
我が子とは
いったい何なのだろう
我が子を見つめるとき
そこには自分の肉体すら意識の中にはない
我が子しか
視界に入らない
意識の中に入ってこない
強く強く
見つめてしまう
我が子って
いったい何なんだ
我が子の将来
我が子の夢
我が子の健康
我が子の意思
我が子の不安
我が子の希望
そういうものを考えた時
気づくのだ。
自分のことなんて
どうでもいい、と。
この子さえ
幸せならば
それでいい
と
多分
我が子とは
そういうものなのだろう
