塾からの帰り、車の中でゲラおが意味深な顔をしながら
「今日、面白い話があるんだよ…」
と。
我が息子、ゲラお
奴が「面白い話」という時は、マジで面白い。
そんな話、奥様にも聞かせたいに決まってるじゃん?
だから、家に着くまで制止して
急いで車を走らせた。
ワクワクは止まらない。
ミラーでゲラおの顔を見ると
心なしかニヤニヤとドヤ顔の入り混じった表情をしておる。
こりゃー、そーとー面白いんだろうな。
期待が張り裂けそうになるタイミングで帰宅。
上着を脱ぎ、ハンガーにかけ、手を洗う。水を飲む。
料理を皿に盛り付けている奥様に
「なんかゲラおが面白い話あるらしいよ」
と声をかける。
「えー、なになに!?聞きたーい」
奥様も一気にテンションが上がる。
なし子は風呂から出たばかり。
髪の毛から水が滴り落ちるビチョビチョ侍状態。
なし子はゲラおの面白い話には
1ミリも反応しない。
濡れ鼠のまま、寝る準備に余念がない。
ゲラおは帰宅すると、すぐにパジャマに着替える。
彼はそれを「ユニフォーム」と呼んでいるが
僕ら夫婦は「ニート着」と呼んでいる。
準備が整い、3人がダイニングテーブルに着く。
家のドアを開けてから、ここまでで
5分
くらいである。
続く