なし子は目覚ましをかけない。
起こしてもらえるって分かってるから。
というか、
遅刻するかも
遅刻したらヤバい
という概念そのものがないのかもしれない。
テストが近づいても
全く焦らない。
今、学校でちょうどど真ん中。
ど真ん中に鎮座するなし子。
指定校推薦で大学に行くことは決まっているので
「今の位置」
が大学に直結するのに。
ど真ん中に鎮座しておる
のだ。
さすがに１６年、あの子を見てきて
マジでどこの大学に行こうが
あの子の人生は何も変わらない。
憧れの専業主婦
になり、毎日楽しく暮らすんだろう。
じゃあ、なぜ大学へ？
まあ、それは僕らが刷り込んでしまったから。
「みんなが知ってる大学に行きたーい」
奴の頭の中にはそれしかない。
それだけで
ど真ん中に鎮座
なのである。
あー
一度でいいから
学校がある平日
昼の１２時くらいに起こしたい。
「ねえ、なし子、もうお昼だけど？」
そう優しく声をかけたい。
普通の子なら、がばっ！！と起きて
「え？なんで起こしてくれなかったの？ヤバいヤバいヤバいヤバい！遅刻遅刻！ってか、そんなもんじゃないよ、どーしよー！！！」
ってなるよね？
でもね
なし子は違う。
「んー、昼か。ウケる笑」
これで終了。
のんびり着替え始めるんだよ、絶対に。
あー、憧れる。
でも
７時過ぎに起こすんだろうな、今朝も。
てか、ゲラおの目覚まし
いい加減、うるさい笑
そう言えば、僕の両親は
今頃イスラエルに到着したのか？まだなのか？
昨夜１０時に成田を出発するって言ってたな。
両親はイスラエルへ
奥様は犬３匹に身体をロックされるようにして熟睡
ゲラおは雷電と格闘
なし子は仮死状態
そんな朝、６時。
僕は暗がりの中で
ぴこぴことブログを更新。
なにこれ笑
