さてさて
松江塾から進学する子がある程度あるような近隣の高校には
どれくらいの指定校推薦枠があるのか。
ちょっと調べてみた。
この指定校推薦枠は、固定されたものではない。
今年はあったけど、来年はないかもしれない
今年はなかったけど、来年はあるかもしれない
学部もちょこちょこ変わるしね。
だから、しっかり人数とかを公表してる高校も多くはないんだよね。
特に公立上位の高校は、指定校推薦が取れるような優秀な子には国立大一般を勧めるという傾向が強いから
あんまり指定校推薦を前面には出してこない。
今年、浦和高校から早稲田の指定校推薦を取って進学を決めた子(サッカー部)がいたが、それが浦高ではちょっとしたニュースになったそうだからね。
パンフとか見ても、「早稲田や上智、慶應等の大学からの指定校推薦枠があります」くらいしか書いてない場合も多い。
こういう高校については、在籍している子たちに聞くしかないよね。
ではまず、簡単に調べられるところから。
市立浦和
慶應義塾 1名
早稲田 8名
青山学院 5名
立教 7名
中央 6名
法政 6名
他、多数←ここがポイント。
川越南
青山学院 1名
中央 3名(法学部は1名)
法政 7名
学習院 2名
成蹊 2名
成城 1名
日本 12名
東洋 12名
駒沢 2名
芝浦工業 12名
昭和女子 3名
女子栄養 5名
他、多数
見て分かる通り、高校の偏差値が10違うと、指定校推薦として並ぶと大学名もガラリと変わる。
ここで大事なのが、市立浦和から日大や東洋大の指定校推薦枠がないというわけではない、ということね。
実際にはあるよ。人数ももっと多い。
でも、市立浦和で指定校推薦が取れるほど評定平均(通知表の数字)の高い子は、日大や東洋大に指定校推薦では進学しない。
高校側も進学して欲しくはない。
だから書かない。そういうことね。
所沢
早稲田 2名
上智 1名
東京理科 4名
明治 3名
青山学院 1名
立教 5名
中央 10名
法政 8名
学習院 10名
成蹊 6名
芝浦工大 6名
武蔵 7名
え?マジで?
そう思った人は多いはず。
所沢高校と川越南高校、入る時のレベルはほぼ同じ。倍率なんかを考えれば所沢高校の方が入りやすいよね。私服高校で校則も緩いから、金髪の子だらけの雰囲気を嫌う保護者も多いし。
これも指定校推薦の世界では「あるある」なんだけど
「昔はもっとレベルが高かったよね」なんて言われる伝統校は、実は過去の実績をから指定校推薦枠が多いまま残ってるケースがある。
所沢高校は、僕らのころは所沢北よりも偏差値高かったから。
こういう数字を見て、例えばどうしても早稲田に行きたい!って考えるなら
市立浦和にギリギリ行けるか行けないかくらいの子
んー、偏差値だと67くらいかな?
そういう子が市立浦和から早稲田の指定校推薦8名枠を狙うより
所沢の2名枠を狙ったほうが確率は格段に高くなるって言えるよね。
偏差値67の実力の子が所沢進学なら、ほぼトップで入学だろうからね。
ここで、前にも書いた「名を捨てて実を取る」という選択ができるかどうかってところだよね。
リアルに考えてみてね?
あなたの子供の偏差値が67だとして、所沢高校
決して悪い高校ではないんだけど、市立浦和高校が頭をよぎった後で指定校推薦を考えて所沢高校…
分かるでしょ?そーゆーことね。
「ランク下げて確実に指定校推薦」って言うのは他にも危険な要素があって
ランク下げると周りの友達の雰囲気も変わるでしょ?
入学当初は「絶対に指定校推薦!」って考えてても、同級生は遊びやバイトに忙しくしだすわけよ。
それに流されやすい子はかなーり危険
「テスト、ダルくね?」
「それな!」
みたいな会話の中に毎日浸かってたら、
少しずつ意識も変わる
そういう危険性もあるってことね。
中3の授業の時に指定校推薦についての話になると
「よほどに強い意志を持って、3年間友達作らず陰キャでいかないと厳しい」
なんて話は笑い話としてするからね。
でもあながち間違いでもないからね。
それくらい「環境」というのはでかいの。思春期の子たちには特に。
そのあたりもよーく考えないとね。