先ほどの一女vsお茶女
数字的には互角、という結果だったが
次は男子バージョン
浦和vs筑波大付属
を見てみる。
おそらく、今の親世代なら筑波大付属の圧勝だと思うだろう。
今はどうなのか
筑付の現役進学率は約58%。このクラスの高校としては標準だろうか。
それに対し、浦和高校は現役進学率40%台の高校である。
卒業生の人数も違うから、単純比較は全くできない。
そこで、人数を浦和高校の400人に合わせ、筑付の合格者を1.67倍にし、現役合格者だけで比較してみたい。
データは全て高校のホームページから。共に2019年度のものね。
重複合格のない、国立だけの比較。しかも筑波大付属は限られた大学しか載せてないので、その大学だけで勝負!
数字は左から筑付、浦和の順だ。
東大 37 19
京大 5 3
一橋 2 9
東工 7 0
北大 5 8
東北 5 20
筑波 8 9
もう一度書くが、筑付の合格者数は1.67倍にしてある。
もし、筑波大付属の生徒数が浦和高校と同じだったら?という比較だからね。
これらの大学への現役合格者数の合計は
筑波大付属 69人
浦和高校 68人
互角だね。
ただし、国立大医学部への現役合格者となると
筑波大付属 12人
浦和高校 15人
ということで、浦和の勝ち。
ちなみに、私大医学部への現役合格者数は
1.67倍した筑波大付属が8人
浦和高校が9人
ということで、現役で医学部に進学したのは
筑波大付属 20人
浦和高校 24人
ということで、医学部狙いなら浦和高校というのが正解だね。
しかーし
ここからが都内の名門校との比較で重要なポイント。
一貫校かどうか、と「鉄緑会」の存在である。
筑波大付属は東大専門塾の「鉄緑会」の指定校になっている。
東大に合格したいなら、鉄緑会は必須、と言われているあの「鉄緑会」だ。
調べてみると、筑波大付属の生徒で鉄緑会に在籍している子は約40%となっている。
しかも、高校からの入学者は80人だけだから、160人は一貫の子達。
鉄緑会の指定校になっている中学に受かると、その足で鉄緑会の入会をするのが当たり前になっていることを考えると
本当に幼少期から6年間、ゴリゴリの環境にいる子達がほとんどなんだろうね。
対する浦和高校は、代々木にある鉄緑会に通うことは事実上不可能。
さらに、指定校にもなっていない。
仮に鉄緑会在籍者がいたとしても片手で数えられる程度だろう。
そして何より浦和高校の場合は勉強以外に取り組まなければならない行事や課題がめちゃくちゃ多い。
と比較をしてみると
国立大上位への現役合格者は互角
国立大医学部への現役合格者は浦和の勝ち
これは浦和高校、凄いんじゃないか?
ただ、息子に聞くと
クラスに数人は開成蹴りや筑付蹴りがいるし
早慶付属蹴りは数える気もなくなるくらいいる、ということから考えると
浦和の上位層はそれこそ「地頭モンスター」が多いのかもしれないね。