川越の塾|川高川女合格専門! 爆裂松江塾!in 川越

川越にある松江塾!代表真島による何でもブログ!

「人生初」なので書いておく

語彙力なし子としてその名を轟かせるわが娘、いや、ここでは全力筋肉爆睡娘の異名のほうを使おうか。

 

とにかく、一度寝たら起きない。

 

定番の「夜中の地震」などでは微動だにしない。

 

「夜の地震、凄かったよね」

 

「あーー、ね!びっくりしたよ」

 

なんていう、日本の一般家庭では当たり前の会話に全力筋肉爆睡娘は一度たりとも参加できたことがない。

 

思い返せば、あれは幼稚園のお泊まり保育の日から始まった。

 

あの頃、僕はただの気のせいかな、くらいにしか自覚していなかった記憶がある。

 

前日、あれだけ楽しみにしていたイベントなのに

 

朝起きない。

 

娘「グー」

 

僕「朝だよー。起きなー」

 

娘「グー」

 

全力筋肉爆睡娘の特徴である腫れ上がった頬をスリスリする。

 

僕「ほれほれ、お泊り保育だよー」

 

娘「グー!」

 

僕「遅れちゃうよ?起きなー!」

 

娘「グー!!!」

 

娘の身体を揺する。

 

僕「ほら!起きなよ!ほら!」

 

娘「グー!!!!!!!」

 

腫れ上がった丸顔の中から目を探し出し、無理やり指でその瞼をこじ開ける。

 

しかし、そこにあるのは

 

ああ、なんて綺麗な純白。一点の曇りもない白目

 

あれ?なんだろう

 

閉じようする瞼にかかる筋力

 

幼稚園児の瞼の筋力じゃないぞ?

 

娘「グーグーグー!!!」

 

この睡眠に向けられるアスリートのようなストイックな姿勢。

 

まさに、彼女の爆睡生活はこうして僕ら夫婦の前にその姿を現した。

 

以来、

 

幼稚園のハロウィンパーティ

 

遠足

 

幼稚園の卒園式

 

時は進み、

 

小学校の入学式

 

遠足

 

林間学校

 

修学旅行

 

普通の小学生なら飛び起きてくるようなイベントの日も

 

全く起きない。

 

 

 

 

 

このラブリーな4文字を聞けば、小学生なら一瞬で起きるよね?

 

ダメだったんだ。彼女は…

 

この頃はまだ体重も軽かったから、僕は二階から娘をおんぶして降りてきていた。僕の背中で「グーグーグー!!!!」と全力で寝る娘。

 

遠足の日の朝だからね?

 

ミニバスの試合の朝も

 

一度も起きたことがない。

 

正直、なにかの障害なのか?と夫婦で調べ、話し合ったことも一度や二度じゃない。

 

中学生になりイベントの重要性が増しても

 

全く変わらなかった。

 

定期テストの朝

 

修学旅行

 

部活の試合

 

学総の日の朝も!

 

そして極め付けは

 

入試当日の朝!

 

全く起きなかった!

 

「ほら!入試本番だよ!」

 

そう言いながら布団を引き剥がし、変死体のように転がっている娘を引きずり出す。

 

そんな父親って、一体日本に何人いるだろうか。

 

つい先日の卒業ディズニーの朝も

 

当然のように起きてこなかった。

 

「公害」のようなけたたましい騒音を奏でる目覚まし時計「雷電」の音が鳴り響いても

 

微動だにしない。

 

オリンピックの種目に「朝起きない」という種目があれば

 

間違いなく日本代表候補になったであろう。

 

記者「代表決定、おめでとうございます!今の気持ちは?」

 

娘「いやー、寝てて記憶にないんで分かりません」

 

記者「絶対に起きない秘訣は?」

 

娘「記憶にないんで分かりません」

 

記者「全国の不眠症の方に秘訣を伝えてください」

 

娘「フミンショウ?って何ですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなわが娘

 

今日は塾の友達と2人でディズニーシーへ行く日だ。

 

もうすでに家を出た。

 

なんと

 

なんと

 

15年目にして

 

彼女が初めて

 

「自分の力で」

 

「自分の力だけで」

 

起きてきたのである!

 

あー

 

書きながら泣けてきた笑

 

まじで泣けてきた。

 

娘の部屋の目覚ましの音を聞くことなく

 

娘の歩く音で目が覚めた。

 

これか

 

これなんだ

 

子供を起こさない親が

 

毎朝経験してることって

 

娘から「おはよー」って言われるって

 

こういうことなんだ!

 

なんて爽やかな朝!

 

もうね

 

嘘でも誇張でもなく

 

本当に彼女の人生初!なんだよ

 

「クララが立った!」

 

あの時のハイジの気持ちがよく分かる。

 

みそら

 

ありがとう。

 

あなたのおかげで

 

娘の「人生初」に立ち会えた。

 

 

今日は楽しんできてね。