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私立高校の抱えるジレンマ

まだまだ私立高校指定校推薦は書いていくが、ちょっと休憩。

 

えーっとね

 

指定校推薦って、高校選びのポイントになるし、指定校推薦枠が多いってことは人気校になる要素だよね?

 

でもさ、私立高校側から指定校推薦枠を前面に押し出してアピールしてないと思わない?

 

もっとアピールすれはいいのに、って思うよね。

 

でもね

 

私立高校としては、アピールしたいけど、アピールしすぎるのも嫌うものなんだよね。

 

どういうことか。

 

ちょっと説明してみるよ。

 

例えば、ある高校が

 

指定校推薦に強いです!

 

◯◯大学に◯人指定校推薦枠があります!

 

って超アピールしたとするじゃん?

 

そしてこれまた極端な話、入学希望者の全員が指定校推薦を目指して入学したとするでしょ?

 

そして3年間、いや2年と数ヶ月、指定校推薦のために学校の定期テストに向けてコツコツ勉強して、評定平均を上げていくじゃん?

 

そして多少の枠争いが起きたとしても、ほぼ全員が指定校推薦で合格したとしよう。

 

ん?

 

何か問題でも?

 

実は指定校推薦っていうのは

 

「あなたの高校からうちの大学にたくさん入学してくれてますね。とてもありがたいです。お陰で経営も安定します。お礼に、あなたの高校からは来年◯名を推薦で入学させてあげましょう」

 

簡単に言うとそういう仕組み。

 

分かったかな?

 

その大学からの指定校推薦をキープするには、毎年ある程度以上の進学者がいないとダメなんだよ

 

だから、指定校推薦の子だけが進学する程度だと、進学者少なっ!来年は指定校推薦なくしちゃう!?ってなるわけ。

 

伝統校であれば、数年は枠はキープされるけど限界はあるよね。

 

ということで、私立高校としては

 

指定校推薦枠をキープするために、なるべく大勢の一般入試合格者を出さないといけないの。

 

でも、指定校推薦を求めている子は学校の定期テストの勉強しかしない。

 

それじゃあ指定校推薦枠をキープしたい大学の一般入試は合格できない。

 

だから、指定校推薦を考えていない優秀層が欲しいわけ。

 

人数を公表しない高校が多い理由はここにある。

 

私立高校が「国立大学」の実績を前面に出すのもそれと繋がるよね?

 

国立一般を目指す子はなかなか私大の指定校推薦にはシフトしないから。

 

さっき書いた浦高から早稲田指定校推薦が校内のニュースになるのも頷けるよね。

 

だから私立高校によっては、指定校推薦を使えるコースを下位コースに限定してるところも多いよね。

 

娘の進学する高校もまさにこれ。

 

上位コースの子達が一般入試で積み上げた合格者数のお陰で指定校推薦枠がたっぷりある。

 

それを下位コースの子達が使って難関大に進学する。

 

結果的に、高校全体の進学実績も現役進学率も上がる

 

そういう仕組みね。

 

よくできてるよね。

 

でも、私立高校は経営体だから

 

「上手い!」

 

って言えるよね。