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川越にある松江塾!代表真島による何でもブログ!

手は出さないほうが伸びる、ただし…

松江塾の最大の柱である「自学力の養成」

 

最近では関連する本の出版も目立つようになってきたね。

 

「今さら?」みたいな気持ちにもなるけど、世の中が良い方向に動いてくれるキッカケにはなるね。

 

さて、「自学」

 

当然「自ら学ぶ」ことであり、他者から強制されずとも自分で目標を定めて能動的に学ぶ、ということだね。

 

でも、「自分で目標を定める」ということは多分ほぼ無理。

 

例えば、今これを読んでいる人

 

「よし、社会学について学ぼう!」

 

って、思うタイミングって自分におとずれると思う?

 

別に社会学じゃなくてもいいよ。何でもいい。

 

どう?

 

そんなの、なくない?

 

やっぱりさ、例えば2ヶ月後にフランス旅行に行くってなったから

 

「じゃあ、フランス語をある程度知っておこうかな」

 

ってなるんじゃない?

 

能動的に学ぶにしても、「きっかけ」「期限」「具体的な未来」がないと無理だよね。

 

生徒にとっては、それは「テスト」だよね。

 

入試も

 

定期テスト

 

検定試験も

 

そういった「目標」が前方に現れた時

 

期限も

 

レベルも

 

一気に決まる。

 

そうなった時に、「よしっ」と行動に起こせる力。

 

それが僕らの求める自学力。

 

何度も買いているが

 

自学力を身につけさせるには、自学をさせないといけない。

 

筋力をつけるには、筋肉を動かさないといけないのと同じ。

 

塾の先生は、良かれと思ってあれこれ手を出す。

 

このプリントやってー

 

覚えてー

 

テストするよー

 

間違い確認してー

 

質問あったら来てー

 

はい、じゃあ次のプリント配るよー

 

そりゃね、必要なことだと思うよ?

 

僕だってバンバンやらせるし。

 

でも、時期と分量を間違えちゃいけないし

 

常々「いずれこれを自分でできるようにならないと」と言わないとね。

 

僕はテスト前、個別指導の申し込みがない限り、質問に答えることしかしない。

 

具体的に学習指示はほぼしない。

 

「今、一番薄い教科は何?」

 

と聞くだけ。

 

あとはほったらかし。

 

実は、このやり方が最も生徒の自学力を伸ばす。

 

ただし大事なのは、「勉強以外できない環境」はビシッと用意すること。

 

これが生命線な。

 

本当にやる気のない子や学力の低い子は

 

最初、何もできない。

 

マジで何にもできない。

 

でも、12時間机に向かわないといけない。

 

1時間、2時間、本当に何もしないんだよ。

 

分かる?

 

この能動的な学習能力の欠如

 

このまま成長したら、間違いなく大人になっても同じままだよね?

 

でもね

 

3時間くらい経つと、もう暇に耐えられなくなるんだよ。

 

すると教科書を「眺め」始める。

 

試験範囲と関係のないところまで眺める。

 

資料集を眺める。

 

ワークに解答を写し始める。

 

教科書をノートに全部写し始める。

 

これは無駄なことではあるよ。

 

でも、「能動的な行動」であることは間違いないよね。そこに、自分なりの思考や判断があったわけだし。

 

本人にとっても、何かに没頭できるわけだから気持ちの良い集中状態に入れるしね。

 

でもさ、それじゃあ結果は出ないわけよ。

 

で、気づいたんだよね。

 

そうやって意味のない作業をやってる子に「それは作業だから点は伸びないよ」って伝えるじゃん?

 

これって、「そう言うべき」ことだよね?

 

でも、自学が全くできない子に限っては、この声かけはミス。

 

これをやっちゃうと、また全てがリセットされるんだよ。

 

またボーっとする時間の始まり。

 

あのね

 

こういう子達は、しばらく放置。

 

好きなだけ、作業に没頭させてあげるの。

 

間違ってるにせよ、自分で考えて、判断して行動してることに没頭する

 

この経験値を積ませてあげるの。

 

「思考力」は思考しないと身につかない

 

「判断力」は判断しないと身につかない

 

「行動力」は行動しないと身につかない

 

「没頭力」は没頭しないと身につかない

 

これよ、これ!

 

実は今年の中3に関しては

 

塾内の下位層の子達にこれを徹底した。

 

そしたら、本来なら偏差値40台半ば止まりだろうな、という子達がちょぼちょぼと50を超えるようになった。

 

だってさ、変だと思わなかった?

 

ここ数年、学力モンスター達がうじゃうじゃいても、なかなか塾内平均偏差値60を超えそうで超えなかったのに

 

学力モンスターがほぼいない今年の中3が、さらりと60を超えたでしょ?

 

何が起きてるか分かる?

 

「下位層が伸びた」

 

これなんだよ。

 

45の子が1人いたら、75の子が1人いないと60にはならない。

 

でも、その子が49まで伸びたら、71でいいんだよ。

 

今年の中3はまさにそれ。

 

 

 

 

 

勉強以外できない環境に強制的に居させて放置。

 

すると何か考え始め、何か行動する。

 

すぐに学力は伸びないかもしれないが、思考力や行動力、没頭力、忍耐力は伸びる。

 

するとそのうち、自分なりに正しいやり方を探し始め、行動できるようになる。

 

偏差値がそれほど高くない高校に進学した子達でもコツコツと塾に来て勉強できるようになっているのは

 

こういった仕掛けと仕組みがあるからだ、と思う。

 

最初は「本当かなー」というつもりで実践し始めたが、最近では確信に変わってきている。

 

長くなったね。

 

最後に

 

このやり方の1番の敵は「保護者」

 

そりゃそうだ

 

目に見える形で、しかもすぐ!に結果を出させるために塾に入れてるんだから。

 

やっぱり僕らに求められるのは

 

「すぐに成績が伸びること」

 

なんだよね。

 

当然なんだけどね。

 

めちゃくちゃ微妙なバランス感覚が必要なんだよ。

 

結果は数字で出させないと納得してもらえない。

 

でも、やりすぎると指示待ち人間にしてしまい、高校で落ちこぼれさせてしまう。

 

「成績上がってませんけど、自学力は上がってます」

 

なんて言っても受け入れてもらえないし。

 

だから松江塾は好き嫌いがハッキリ分かれるんだと思うよ。

 

だから、「完全放置の自学スタイル」の高校部がガツンと実績を叩き出す!

 

これが今後の松江塾にとっては何が何でも必要なんだよ。

 

キツいよ?

 

放置してるのに実績出す!って。

 

いよいよ明日は東大入試。

 

完全放置の中、自学だけでやってきた子が

 

日本の最高学府に挑む。