川越の塾|川高川女合格専門! 爆裂松江塾!in 川越

川越にある松江塾!代表真島による何でもブログ!

強制力と自学力との狭間で揺れる

ここ10年くらい、塾の指導方針として

 

自学力と強制力

 

が戦い続けている。

 

ある程度塾の先生として仕事を続けていれば

 

きっと同じところにたどり着くんじゃないかな。

 

生徒の学力をある程度まで引き上げるには、強制力は不可欠。

 

絶対に不可欠。

 

でも、さらに上位に引き上げたいなら

 

生徒自身の意思による「自学」も必要。

 

んとね

 

イメージとしては、グライダーをロープで引っ張るのが強制力で、

 

加速できて浮き上がったらロープを切り離す。

 

そこから先は風を読んでバランスを取りながらグライダー自身が高く遠くまで飛んでいく。

 

それが自学力

 

なんだ、簡単じゃん!

 

じゃあ、ガンガン引っ張って、「飛んで行けー!」って放てばいいじゃん?

 

そう思うよね。

 

これが違うから悩むんだよ。

 

あのね、

 

子供の勉強に関して、加速できるまで強制的に引っ張るじゃん?

 

そうすると、子供の「意思」や「主体性」がどんどんなくなるんだよ。

 

引っ張る力やスピードと反比例するんだよね。

 

マジで。

 

引っ張れば引っ張るほど、

 

スピードをつければつけるほど

 

放った瞬間に墜落するの

 

ものすごい勢いで。

 

なんでも受け身になる。

 

指示待ち人間になる。

 

なんとなく理解できるでしょ?

 

そうなっちゃうと、放った瞬間に

 

「飛んでからも引っ張ってください!いつもよように!」

 

と懇願されるわけ。

 

無理だよ。

 

もう、滑走路はないんだから。

 

強制的に引っ張る

 

生徒の学力は上がる。

 

この上昇は塾の先生にとって、「麻薬」なのだ。

 

気持ちいいんだよ

 

「先生!あのプリント覚えたら点数が劇上がりしました!」

 

なんて生徒からも保護者からも感謝感激雨嵐だからね。

 

でも、それはあくまでも「麻薬」だっていうことを忘れちゃいけない。

 

特に、上位層の子達には絶対にやっちゃダメ。

 

そりゃ川高川女には受かるかもよ?

 

でも、合格の段階で「自ら飛ぶ力」はなくなってるけどね。

 

高校に入って落ちこぼれていく子達の大部分はこのパターン。

 

受かるまでは先生も生徒も気持ちいい感じに満たされてるから

 

気づかないんだよね。

 

僕もかつてはそうだった。

 

川高川女に毎年合わせて2人くらい進学するようになってくると、塾として一段階ステージを上げたい!っていう欲が出てきたんだよ。

 

優秀な子は駅前の大手に、そうじゃない子は近所の個人塾に

 

そんな構図があったからね。当時は。

 

「駅から離れた個人塾だって、実績出せるんだ!見てろよ!」

 

という気持ちがドンドン膨らんで

 

とにかくプリント爆撃、これ覚えろ!それだけを繰り返せ!終わったら持ってこい!はいっ!次!次!もう一回!

 

みたいな感じね。

 

ドンドン上位に駆け上がっていく子が増えて

 

もう満たされまくってたな。

 

当時は高校部なんてなかったからさ、

 

「高校行ってもがんばれよ!」

 

って送り出して終わりだったのね。

 

でさ、数ヶ月経ってさ

 

たまーに塾の近所で卒業生と会うわけよ

 

「お!久しぶり!どうよ、調子は?相変わらずぶっちぎってるんでしょ?」

 

なんて笑顔で聞くとさ

 

その子が苦笑いしながら答えるんだよ

 

「いやー、全然ダメです。ヤバイっす」

 

って。

 

最初は僕も「中学の時と同じ感じでガンガンやれば大丈夫だよ。ね!」

 

なんて言ってたけど

 

今なら分かるよね。高校の勉強はプリント爆撃じゃ対応できないし、そもそもそんなこと誰もやってくれないし

 

やってもらうにしても、それこそ嘘みたいに大量になるだろうしね。

 

ほんと、

 

今になってみれば申し訳ないことをしたと思うけど

 

当時は気づけなかった。

 

何年くらいだったかな、ある出来事をキッカケに高校部を作った。

 

当時は有料で。

 

そこでハッキリ気づいたんだよね。

 

高校では自学力のある子だけがメキメキ伸びていくって現実に。

 

この目で確認できたんだよ。

 

あれは衝撃だったなー。

 

そこから「強制力のさじ加減」、「強制していいレベルの線引き」「自学力の身につけ方」

 

考え続けた。

 

実践し続けた。

 

そして今

 

まだ「正解」にはたどり着けていない。

 

でも、去年の高3は

 

早稲田も慶應も立教も出た

 

今年は上智理科大も出たし

 

3人目の東大合格の可能性もある。

 

明らかに当時の子達よりも実績はメチャクチャ高いし

 

自学力もアップしてきている。

 

自分の中では「正解」だとは確信できてはいないけど

 

同じくこの道を通っていった凄い先生たちの後ろを

 

なんとなく辿っていけてるんじゃないかな、とは思う。

 

 

まだ揺れるけどね笑笑